ストレスを味方につける
一流アスリートもプレッシャーというストレスを感じているのに、ここ一番の場面で活躍できるのは一般の人と何が違うのか?
元メジャー野球選手の一郎さんを見ていて思ったんですよね。
彼のようになれたらすごいな!って。
精神論だけではないフィジカルな裏付けが大事だと思って少し調べてみました。
人の脂肪細胞には白と褐色の2種類があります。体の脂肪組織の大半は白色脂肪組織で、細胞内にエネルギーを中性脂肪として貯蔵しています。一方、褐色脂肪細胞は、血液中の遊離脂肪酸を取り込み熱を産生、熱放射することでエネルギー(白色脂肪細胞の300倍)を放散します。
また、褐色脂肪細胞をつくる副腎髄質はクロム親和性細胞という細胞から構成されており、カテコールアミンと呼ばれるホルモンを分泌しています。カテコールアミンとは、アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの神経伝達物質やホルモンとしてはたらく化学物質の総称です。カテコールアミンは心臓の収縮力を増加させたり、全身の血管を収縮させたりするはたらきによって、脳や腎臓などの重要な臓器へ血流が滞りなくいきわたるようにしています。
ストレスがかかると誰でも褐色脂肪細胞がつくられます。
ここまでは、みな同じです。
しかし、一流アリートはプレッシャーという一過性のストレスをパワーを出す準備が整ったとサインと捉えることができるように自分に認識させているのです。
レスリングの吉田さおりさんがTVで話されていましたが、本番まえに“息上げ”というハードな準備運動をあえてするそうです。それにより、パワーが最大発揮できるんだと証言されていました。これも、あえて身体にストレスをかけ逆にスイッチを入れるやり方だと思います。
しかし、ストレスも慢性的になると話は変わります。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種です。
心身がストレスを受けると、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種コルチゾールが分泌されます。これは「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
コルチゾールの分泌過多は、ストレスから身を守ろうとして起きる現象です。瞬間的な量の増加に問題はありませんが、長期的なストレスにさらされることで、脳の海馬を委縮させることが分かっています。
さらにコルチゾールの分泌は、免疫系・中枢神経系・代謝系など、身体のさまざまな機能に影響を及ぼします。
それはたとえば、うつ病患者のコルチゾール値が高いことなどからも分かります。つまりコルチゾールは、ストレスと心身の健康状態を結びつける、大切なホルモンなのです。
また、こんな経験はありませんか?
ストレスがかかるとやたらと甘いもの(糖)が欲しくなる現象。
これは、ストレスがかかると甘みに対する感覚が鈍感になるからです。
感覚が鈍くなるのでより強い甘み(糖)と量を欲しがるからです。
そうなると、当然血糖値が上がり過ぎたり、体の炎症やアレルギー反応にも悪影響を与えてしまいます。
改善するには、適切な有酸素運動や充分な睡眠、栄養バランスがとれた食事、カフェインを取り過ぎないこと、瞑想などを継続していくことです。
ストレスは絶対悪いものでは無くて、付き合い方で味方にも足を引っ張るモノにもなります。
もう少し、ストレスの正体を知って上手く付き合ってみませんか。