「あの糖が私たちの体にもたらしてくれるもの」
前回に引きつづき「糖質」について書いてます。
“リンクさせていただいた高木夫美男さんのブログには、ご本人が掲載された患部の写真があります。インパクトある写真なのですがご本人様の気持ちを汲んでご理解いただきますようお願いします。一番下にリンクさせていただいてます。”
私の叔父も糖尿病が悪化して、両脚に壊疽を起こし大学病院でウジ虫に傷口を食べさせる治療?などを続けていたにも関わらず切断、切断を繰り返し、最後は両太ももの付け根まで切断しそのままベッドで人生を閉じました。
なので、高木さんのブログはとても身近に感じました。
でも、わたしはここで恐怖を植え付けたいわけではありません。ただ理解していただきたいのです。
永い時間のなかで人類はいろいろなものを食べて生き延びてきました。
しかも、飢えの恐怖を味わうことなくお腹いっぱい食べられた時期は本当にここ数十年に過ぎません。
進化は、その過程で体の仕組みとして飢餓に備え血糖値を上げるホルモン5種類を獲得してきましたが、逆に血糖値を下げるホルモンとしてはインスリン1種類だけしかありません。
それは、今までの食糧環境では血糖値を下げなければならないほどの場面は、ほぼ無かったから複数種類を獲得する必要性がなかったのです。
それに、現代は昔の暮らしと違い肉体を使わずに生活できてしまうので「糖」を消費する場面が大幅に少なく、消費しきれなかった「糖」はたんぱく質と結合して蓄積されてしまいます。
これが「糖化」。
この蓄積されたものが問題を起こすのです。
では、ここで少し「糖質の糖化」について書きたいと思います。
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人の身体が老化する原因は主に“糖化 酸化 炎症”と言われています。
中でも、最新のアンチエイジング研究では“糖化による老化への深刻な影響”が解明されてきています。
「糖+タンパク質=糖化 ⇒終末糖化産物AGEsが蓄積 ⇒老化」
肌や内臓の老化はコラーゲンの糖化で悪化します。
そして糖尿病合併症はもちろんのこと、日本人の死亡の3大原因に入る心疾患や脳血管疾患を引き起こす動脈硬化や血管症は、糖化が大きな原因となって起きていることがわかっています。さらには、寝たきり(ロコモティブシンドローム)になってしまうきっかけとして世界中で問題となっている、骨粗しょう症もカルシュム不足よりも骨の糖化がそもそもの原因である場合が極めて多いことが発表されています。もちろん糖質という入口を抑えることが必要な場合もありますが、本当のアンチエイジングには身体がコゲてしまうこと=糖化反応、を抑制することこそが重要なのです。
一般財団法人日本クロガリンガル研究機構冊子より抜粋
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引用させていただいた文は、同志社大学・生命科学部教授 八木雅之先生
同支社大学・脳科学研究科教授 杉本八郎先生
が、お書きになったものから一部転記させていただきました。
また、脳はその活動エネルギーを●ブドウ糖●脂肪酸●リン脂質●アミノ酸●ビタミン●ミネラルこれらの6つに依存しています。
そして身体のどこよりも糖を必要としています。
それだけに脳内のたんぱく質がAGEs化(糖化)すると、その中にアミロイドβというたんぱく質に変質するものが出てくるそうです。この立体構造に変質したアミロイドβ蛋白は組織に沈着しやすく、老人班と呼ばれる脳に斑点をつくります。それにより、神経細胞内に変異したタウ蛋白も溜まってくるそうです。これらが広がると神経細胞を死滅させ、アルツハイマー型の認知症を引き起こすという研究結果も発表されています。
食事はこの肉体を維持するためには必要とされています。
食事をすれば必然的に糖(炭水化物だけでなく脂肪も糖になるんですよ)は取り込まれます。
取り込まれた糖が余すところなく消費されれば問題は無いのですが、ほとんどの場合使い切るだけの運動ができていないので過剰になってします。
でも、糖は悪者として極端な糖質制限だけに目が行くのは危険なことです。
そもそも糖は身体、特に脳にとって重要な栄養素です。脳はエネルギーをとてもたくさん消費します。脳が体重にしめる割合は2%にすぎませんが、エネルギー消費量は18%もあるのです。体を動かす指令を出す脳がエネルギー不足になっては、体もうまく動きません。つまり、糖質を過剰に制限してしまうのはかえって身体にダメージをあたえることになりかねません。
ブトウ糖って何?
ブドウ糖(α-D-グルコース)は自然界に最も多く存在する糖で、ぶどうなどの果実やはちみつに多く含まれる単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース)の1つで、血液中にも、血糖(ブドウ糖)として約0.1g含まれます。 また、ブドウ糖は私たちが食べたゴハンやパンからも作られます。食事として摂取した炭水化物は、体内の消化酵素によって細かく分解・消化されて最終的にブドウ糖となり、腸で吸収され様々な生理活動に利用されています。
このように、ブドウ糖は私たちにとって欠かせない、とても身近な成分なのです。
なので、いろいろな食材に実は糖が含まれていることを考えて全体のバランスの中で炭水化物も脂質も取っていきたいものです。
時代は、「病気になったから治療する」から「いかに病気を予防し、健康を維持して笑顔の自分を生きるか」へ、シフトしてきています。
その為に必要なことは、そう難しいことではありません。
食べるモノへの少しの意識がけとよく噛むこと、そして、まじりっけのない東南アジア産生薬の力を借りることです。
高本 夫美男さんのブログより
私はとにかく、今も壊疽で切断の恐怖に苦しむ方々に朗報として届けられる事を願って止みません
最初に糖質制限とメガビタミンが今回のワシの足の壊疽に劇的効果があると聞いたのは、Facebookで友達になってる盛中さんからだった。
どうやったのか知らないが、あの藤川先生(訂正!ははは、実は小西先生だったようです。😅)に
「糖質制限で壊疽は劇的に改善する‼」
と言ってもらったらしい。
ただ、そのためにはかなり厳しく徹底した糖質制限をしないといけないとも言われた。
で、ワシはやった。
その日から飯、麺類、パンはもとより練り物、市販のハンバーグ、市販の調味料、飲料全て糖質をチェックし、わずかでも入っていれば口にしなかった。
しかし、世の中に糖質の溢れている事‼
糖質の入ってないものを探すのは本当に困難で、みるみるうちに食えるものがなくなる。
毎日肉魚葉物野菜で同じものばかり食う日が続く。ストレス爆溜まり‼
それでも壊疽が治るかどうか分からない‼
分からないまま毎日1日3回患部の洗浄、足湯、湿潤療法を続ける。
バイクも乗れない‼仕方なくゲームをする。一ヶ月もすれば飽きた。
二ヶ月ほどして、明らかに傷口からの液の出る量が少なくなった。そして、出なくなった。今は湿潤療法のパットをしていない。
破壊され溶かされた骨が再生し始める。こんなことは初めて見た!と花岡先生も驚かれていた。
特に変わった薬など使ってない。糖質制限しつつ湿潤療法と足湯、プロテインとメガビタミン、それと補助的に抗生剤を少々。
以前のカロリー制限など9月の時点でやめた!以前もらってた薬など一切飲んでない!
それでも一番最近のHbA1cは5.2%(あれ?5.1%だったかな?)。
湿潤療法はもちろんのこと、糖質制限、メガビタミン療法は正しいです!間違ってません!
少なくとも切断もやむを得ないと二人の医師が診断したワシの足の壊疽は、劇的に改善しました‼
もしかしたら今も、どこかのおっきな病院で切断しかありません…
と信頼する医師から宣告され、生きる希望も見失いかねないショックで苦しむ人がいたなら、もう一度だけ諦めず糖質制限とメガビタミンの門を叩いて欲しい‼
そのどこかの誰かに届けと祈りつつ、ワシの拙い経験をここに晒しました。
写真を見て気分を害された方がおられるかも知れません。申し訳なく思います。
どうか、この愚か者の祈りが、苦しむどこかの誰かに届きますように…
壊疽した脚の写真(ご本に提供)
高本 夫美男さんの投稿 2019年12月4日水曜日